「ゴジラ‐1.0」を見てきた

2023年11月29日(水)話題の映画であり、また楽しみにしていた「ゴジラ‐1.0」を見てきた。

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映画の前に恒例の腹ごしらえということで、この日は前から気になっていた大名古屋ビルヂングにある蕎麦屋「石臼挽きそば石月」に行ってきた。もりそばをもう一枚追加で注文した。

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蕎麦は腰があっていい感じである。つゆが少し辛めであるが、つけるのを加減すればよい(蕎麦湯で飲むといい味であった)。今度は別メニューを頼んでみたいと思った。

さて今回の映画は、ゴジラ。自分が最初に見た映画は「モスラ対ゴジラ」であるということもあって、ゴジラには一方ならぬ思いがある。ストーリーもさることながらゴジラの造形にもこだわりがある。そういった意味でも今回の映画はとても楽しみにしていた。

公開前の情報では、「戦後間もない日本に追い打ちをかけるようにゴジラが襲う。ゆえに”‐1.0”というタイトルとなった」と聞いていた。

映画の内容であるが、全般として初代ゴジラのストーリーを意識しつつも、まったく違った設定で描かれている。

今回は戦争で生き延びた(死ぬことができなかった)兵士が、もう一度、今度は必ず日本を守るために再び戦う、という感じである。

神木隆之介が演じる「敷島」は、軍人というより臆病者のごく普通の人。ただ、戦時中の逃げてしまった行動により、いまだに戦争が終わらないでいる。ひょっとするとこうした人たちは本当にたくさんいたのかもしれない。

敷島が”戦争を終わらせるために”ゴジラに立ち向かい、ゴジラを倒す。ストーリーの軸はわかりやすくてよかったのではないか。

アナウンサーがゴジラの前で最後の実況をするなど初代ゴジラのオマージュも数多くあったし。

さて、物足りないと思ったのは、ゴジラが銀座だけでなく、もう少し東京の広範囲を壊していくシーンが欲しかったな。せっかく国会議事堂が映ったので、戦車との攻防も含め破壊シーンがあるとよかったのでは。高雄との海上での戦闘シーンはよかったが、陸上(東京)の戦闘シーンが少なかった気がする。

いずれにしても熱線一発で終了は少し味気ない。人々を襲う描写はとても怖く仕上がっていたけど。

あとこれは現在の社会となってはしょうがない気もするが、反核のメッセージが薄いということ。初代ゴジラはまさに反核そのもの。今回のメッセージはなんなんだろう。家族愛か?いや困難に立ち向かう勇気か?それともどんなに苦しくても生き抜けということか?映画のシナリオはわかりやすかったが、メッセージが薄いとなるとハリウッド映画と変わらないかも。

確かにハリウッド同様、映像はすごかったと思う。

あと震電はいいねぇ。あれが出てきて最後の決戦がとても見ごたえがあるシーンになった。

さて今回の作品と「シンゴジラ」と見比べてどうかということだが、作品としては宮仕えということもありシンゴジラのほうが面白い。ただゴジラの造形としては今回作のほうが良かった(動物ぽくって、好きではないが)。熱線を吐くときに背びれが稼働するのは、映画としてもいいアイデアと思う。

全体的にゴジラファンとしても合格点を上げたい。