今回の旅は、記憶に残る（忘れられない）旅になった。こんなこともあるんだと、まぁいい経験をさせていただいた。
6月1日（木）、2日（金）と松本・上諏訪温泉に旅行に出かけた。台風2号が発生していたが、本州より南へずれるコースが予測されていたから、大丈夫だと思っていた。2日は雨予報だが、これはしょうがないなくらいにしか考えていなかった。
この日はいい天気で旅行日和。駅前はちょっとした繁華街で裏路地には飲み屋があるようなよくある光景。
早速歩いて松本城に向かう。松本城天守閣は国宝で、むかし外から見た覚えはあるのだが、中に入るのは初めてだと思う。堀もあってなかなか立派な城郭である。
天守閣は黒っぽい壁が引き立ちとても大きく見える。
中は国宝らしく木材を中心とした古く立派なつくりである。
城の展示物といえば、刀剣や鎧が中心であるが、松本城は火縄銃が中心であるのが特徴的。
松本城を後にして縄手通りに向かう。
ここは昔の長屋風にデザインされた歩行者天国で、カエルのグッズや飲食の店舗が立ち並ぶ。
自分にとってはあまりほしいと思える品がなかったが。
つぎに昔の蔵をイメージさせる建物が並ぶ中町通りに向かう。
ここも通り沿いにお土産屋や飲食店が立地している。自動車の交通量が多く結構スピードを出して通過するので注意が必要。
ここでは家へのお土産として「てまりや」でちょっと変わったバームクーヘン”てまりん”を購入する。
とりあえず予定していた松本見学は終了したので、昼飯を食いに松本駅まで戻る。
ここで「松本からあげセンター」に入り山賊焼き定食を注文する。
平べったい鶏のから揚げだが、ボリュームもあってうまかった。
明日は雨予報なので、今日諏訪湖あたりをゆっくり散策するのもよいと思い、予定より早いが上諏訪駅に向かう。
上諏訪では散策ついでに明日訪れる予定の「片倉館」の写真を（明日は雨なので）撮っておく。
諏訪湖周辺は遊歩道や広場が整備され、散歩するのはとても良いエリアだ。
諏訪湖沿いをテクテク歩いて「諏訪湖間欠泉センター」に立ち寄る。
その昔は温泉が吹き上がっていたようだが、現在は人工的に行っているそうだ。
間欠泉センターの中はこの地方で撮影された映画やドラマのパネル展示や出演者たちのサインなどが飾られている。写真撮影はできなかったが、今は大活躍している子役の当時のサインはなかなかほほえましいものがあった。
間欠泉センターの向かいには「タケヤみそ」の工場があり「タケヤ味噌会館」では飲食物販も行っているらしい。
中に入って物色してみたが、味噌は持って帰るのは重たいし、お椀を買いたいわけでもないし。ソフトクリームでも食べようと思ったのだが、店員がいないので注文もできず。仕方ないので何もせずに帰ることとした。
そろそろチェックインしてもよい時間となったので今日の宿泊先「油屋旅館」に向かう。
2食付きで安く泊まるので文句は言えないが、客室というより従業員の宿直する部屋みたいであまりよくはない。
夕食・朝食ともバイキングで夕食にはアルコールも飲み放題である。ワインがなかったのが残念。
風呂のほうは屋上にある露天風呂は、諏訪湖を一望でき、景色はいい。ただ少し湯の温度が高いかな。1階にある内風呂は、湯加減もよくいつまでも入っていられるいい湯であった。
次の日は予報通り雨。上諏訪駅の周辺に酒蔵がいくつかあるので試飲も兼ねて酒蔵巡りをする。回った酒蔵は３つ。
「麗人」で試飲した原酒はおいしかったが、七味入りの地ビールはちょっと辛くてあまりいただけない。
「舞姫」は3種類も試飲できて100円という破格な値段だった。お酒自体は、いい意味で”飲みやすい”、悪い意味で”薄い（水みたい）”。
最後に行った「横笛」はあまり印象に残らない味だった。
この後、雨の中「片倉館」に向かう。この片倉館は昔の金持ちの方が地域住民のために作った今でいう”スパリゾート”である。
片倉館のほうは大広間をはじめいくつかの休憩できる部屋が整備されている。
隣接する「千人風呂」は、湯舟の深さが1.1ｍあり、みんな立って入るというもの。
ステンドグラスや彫刻で飾られ、ちょっと変わった温泉だった。
温泉を出た後、電車の時間まで一服。
上諏訪駅から塩尻駅に向かう。塩尻駅に近づいた頃、車内アナウンスで「中央線は終日運転を見合わせております」と聞き捨てならないことを言い出すではないか。
塩尻駅到着後、改札口で駅員に相談したが、電車で名古屋に変える手段はなく、松本から高速バスしかないという。ネットで高速バスを予約しようとしたが既に売り切れ。
仕方ないのでここは腹を決めてもう一泊するしかない。塩尻でホテルを探したが、安いホテルは見つからない。そこで松本まで戻ってホテルを探すこととし、カプセルホテルに毛が生えたようなホテルに泊まることとした。
そのホテルは「Hotel M Matsumoto」。丸善が入るビルの6階にあるとても怪しげなホテルであった。ホームページではわからなかったが、部屋の入り口がドアではなくカーテン。
安いからしょうがないと思うけど、この夜、他の部屋から聞こえるイビキが丸聞こえでえらい思いをすることになる。
夕食はそばを食いに「そばきり みよ田」に行く。
ざるそばを頼んだのだが、手打ちだからということなのかソバがちぎれて短く、食べ応えがなく残念だった。
翌日6月3日（土）。帰る電車までの時間をどう過ごそうかと考え、バスに乗って「浅間温泉」に行くことにした。この日は昨日と打って変わって快晴。30分ほどバスに揺られて浅間温泉に到着。
ここには「ホットプラザ浅間」という日帰り温泉施設がある。
露天風呂の湯はとてもいい加減であるのだが、屋根がないため日差しが強いと暑い。内風呂は少し熱めだが、水風呂があるので快適であった。いつものように温泉と水風呂を交互に入りながらゆったりとした時間を過ごす。
温泉を出たらまたバスに乗って松本駅に向かう。
電車まで少し時間があるので駅前の立ち食いソバ「小木曽製粉所松本駅前店」に入る。
ここのざるそばは、並盛も大盛も同額。当然大盛を注文する。
昨夜食べたそばよりおいしい気がする。
腹ごしらえも済んだので、しなの14号に乗って名古屋に帰る。
雨のせいで余分にもう1泊することになったが、まぁ記憶に残るたびになったことは間違いない。
