「人望が集まる人の考え方(レス・ギブリン著)」を読んでみた

私たちは常に円満な人間関係を築きたいと思っている。この本では”よい人間関係のカギは、人間の本性についてしっかり学ぶことだ”としている。

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本書の中で自分が刺さった文章をいろいろとあげてみた。

〇人々はたいてい自分の自尊心を満たすために行動する。相手の自尊心を満たせば(相手が自分自身をより好きになることを手伝えば)おのずと好意的な態度をとってくれる。

〇相手の重要感を満たすために最善を尽くそう。すべての人は自分の価値を確認するのを他人に手伝ってほしいのだ。それによって自分が失うものは何もなく、得るものばかりである。

〇人間は相手の行動と態度に対して同じように反応するという心理学の原則がある。例えば自分が商品に対して情熱を持つと、相手はそれを買いたくなる。自信満々に振舞うことは、自分の魅力を高め相手の信頼も勝ち取ることができる。相手を心から信頼すれば、誠意を尽くしてくれる。

〇誰かに何かをしてほしいとき、その人がそれをしたくなる理由を見つけ、その人がそれをやりたがることを期待する。そしてその人がそうしてくれるのを確信していることとその人の能力を信頼していることを伝え、あとはその人の自主性に任せる。

〇人々を引き付ける魅力的な性格の秘訣は、人々が求めてやまないものを提供することである。相手を受け入れ、認め、尊重する。

〇すぐに打ち解ける人の秘密は、自分のことを相手が好いてくれると信じることが大切。相手が友好的な態度をとってくれるのを待つのではなく、自分から率先して友好的な態度をとろう。

〇会話上手になる秘訣は、自分の話を中心にするのではなく、相手に質問して話を聞き出すことが、会話上手という評判を得る秘訣である。自分の素晴らしさをアピールして自己満足に浸るか、相手に話をさせて自分に好意を抱いてもらうか。自分について話してもいいタイミングとは、自分について話すように求められた時だ。相手をからかったり皮肉を言ったりするのを慎もう。

〇反対意見を持つ人を論破したくなるのが自然の衝動だが、議論に勝つための唯一の方法は、相手が自らの意思で賛同するように働きかけることである。冷静に事実を提示することが、自分の考え方を相手に受け入れさせる最善の方法である。

〇人々は自分の知恵を活用してほしいと思っている。

〇私たちが他人に「あなたのためを思って言っている」というとき、相手の欠点をあげつらって自分の自尊心を満たそうとしているだけ。相手の間違いを正したいなら、人前で相手に恥をかかせず、相手を頭ごなしに叱らず、相手の行為にのみ注意を与え、具体的な方法を丁寧に指導し、協力したいという気持ちにさせ、注意は1回にとどめ、友好的に話を終える。

読み終わった感想として、「人を動かす(デール・カーネギー著)」と共通した内容も多かった。こうしたことは万国共通で不変的なものなんだろうと改めて認識した。